家具のような大型のものは、家にいて買い物ができ、家まで運んでくれる「ネット通販」を利用するととても便利ですね。
しかしながら家具をネットで買う場合、無数のアイテムの中からどれを選べばよいのか、店員さんのアドバイスを聞けない、高いものだから失敗したくない、などの悩みもつきものです。
ということで今回は、ネット通販で家具を失敗せずに買うまたはレンタルするためにチェックすべき項目をお伝えします。
家具選び、まずここをチェック
家具選びで、必ずチェックすべき2大ポイントはこちら。
- サイズ
- 材料
この2点は、デザインより先にチェックすべき大事なポイントです。
必ずチェック1:サイズ
サイズ選びを間違うと、どれだけ気に入ったデザインの家具を買っても、決して快適には過ごせません。
日本の住宅事情では、特に「大きすぎる」家具を購入することで、居心地の悪い部屋にしてしまっている例がとても多いです。
これくらい大きいテーブルのほうが使いやすいな、と思う前に、その家具を置く十分なスペースがあるか、確認をしてください
家具サイズを決める方法
家具サイズを決めるうえで大切なのは、余白のスペースです。
余白のスペースとは、人が動いたり動作したりするのに必要なスペースのこと。
例えばダイニングテーブルセットを置く場合、
椅子をひいて、座る。
座っている後ろを人が通る。
椅子から立ち上がって席から離れる。
これだけの動作をするスペースは必要になってきます。
家具はなんとか置けても、余白のスペースが十分でないと、窮屈で、不便で、居心地が悪い。そんな部屋になってしまいます。
「家具を置いたうえで、必要な動作をすることができるか」
まず確認しましょう。
忘れがちなチェックポイント
実際に家具を購入するとき、特にソファなどの大型家具の場合に必ずチェックしてほしいのは、部屋まで搬入できるかどうか。
- 部屋のドアから通るかどうか。
- 戸建ての場合で2階より上に運ぶ場合は階段からあげられるかどうか。
これらは都市部のコンパクトな住宅では実際に起こっている問題です。
◎部屋のドアから通らないケース
ドアを開けて、一番狭いところの寸法を測ってみましょう。
分譲マンションは比較的ゆとりある寸法のドアが付いていますが、木造の建売住宅では意外と幅が狭いドアが付いているケースがありますので、家具が通るかどうか、あらかじめ確認してください。
◎戸建て住宅で階段から上に運べないケース
特に東京都心部などでの狭小住宅の場合、建築基準法の数値ぎりぎりのコンパクトな廻り階段となっていることがあります。
この場合、たとえリビングが2階でも、ソファを階段から上げるのが難しいケースが多発しています。
このようなケースでは、大きい家具はクレーンで吊って窓から搬入することになりますので、注意が必要です。
必ずチェック2:材料
どんな材料でできているか。
家具の価格は素材や材料によって大きく異なります。
安い家具は、素材に安いものが使われていることが多いです。
必ずしも安いのでダメ、というわけではないのですが、特にネットなど実物を確認できない場合は、あらかじめ納得した上で選びたいですね。
木製の家具の素材例をあげてみます。
安い材料の例:表面材が「紙」
特にネットなどで見る木製家具で、安い材料の代表的なものが、表面仕上げ材が「紙」製のもの。
家具が紙で出来ている?と思われるかもしれませんが、強化紙に木目のプリントをして仕上げに貼り、木製のように見せているタイプの家具は現在多く流通しています。
近年は印刷の技術がアップしていてとてもリアルな木目がプリントできるようになりました。
そのため、見た目には本物のように見えるものもあります。
注意点は、水には弱い、耐久性は木より劣る、などでしょう。
中程度の材料の例:表面材が「突板」
板全体が本物の木ではなく、表面の何ミリかだけが本物の木で、その下は芯材となっているケースです。
表面だけですが、紙ではなく本物の木であるので、風合いがよいのがポイントです。
ただし、傷がつくと、表面材と異なる色の芯材が見えてきて目立つこともあります。
高い材料の例:無垢材
無垢や天然木は、素材全体が本物の木から作られています。
木の種類により高いものから手ごろなものまでありますが、価格は紙製などに比べると全体的に高価になります。
無垢材の良い点は、使い続ければ味わいが出て、長い年月使うことができる、まさに一生モノの家具となることもあります。
木は時間経過とともに変色していく性質があるため、一般的には、長く使えば使うほど、色が濃くなっていくことが多いのも特徴の一つです。
できればチェック:生産地
できればチェックしたい項目、1つ目は生産地です。
日本製の家具は、品質も価格も高く、海外製はその逆の傾向があります。
もちろん海外製だから必ずしも品質が悪い、というわけではありません。
日本の企業が品質チェックや指導などを行っている場合は特に問題ありません。
しかしながら、日本製のような緻密なつくりなどを期待すると拍子抜けすることもあります。
あきらかな不良以外は、少し広い心で見る心構えとするか、心配な場合は店舗へ出向いて確認してから購入するほうが良いかもしれません。
できればチェック:保証付き
できればチェックしたい項目、 あと1つは保証がついているかどうかです。
海外製の家具でも「〇か月保証」「1年保証」など、通常使用程度で不具合が生じた際に無償で交換や修理をしてくれる保証付き商品もあり、ネット通販でも購入できますので、チェックしてみましょう。
まとめ
家具をネット通販で失敗せずに買う方法、まとめです。
家具選び、まずチェックすべきは「サイズ」と「素材」の2点
家具そのものを置くスペース+余白のスペースがあるか確認する
大型家具は、自宅のドアや階段から搬入できるか確認する
価格の差は材料の差と心得る
木製家具の場合、安いほうから順に「表面材が紙」「表面材が突板」「無垢材」
日本製は高価格高品質、海外製はその逆の傾向がある
海外製でも保証付きの家具もありネットでも購入可能
いかがでしたでしょうか。
ポイントを押さえて、ネットで家具のお買い物、ぜひお楽しみください!